今回は乾癬の治療薬、コセンティクス(生物学的製剤)の自己負担額について書きます。
「生物学的製剤ってめっちゃ高額なんでしょ…毎月5万円ほどかかるって話だから無理かも…」と思っている方に一度見てもらいたいです。
乾癬の治療・コセンティクスの治療費は高すぎる?!
乾癬の治療に生物学的製剤が効くと思っていても、医療費が高いから無理。そう思っている人も多いと思います。
私も主治医から「最初の1か月に70万円(保険なしで)」それ以降は1か月に4~5万円ほどかかりますと言われていました。
後々、主治医から医療費を軽減できる制度があると教えて頂きました。
医療費の相談は主治医ではなく通っている病院(総合病院)の入院費などを相談できる窓口があれば上手に利用する方法や申請書の出し方など詳しく教えてもらえるはずです!
私も最初、総合窓口に聞きにいってみたら、入院などの手続きをする部屋に案内されました。
担当の人が丁寧に教えてくれて、高額な治療費を軽減する為の限度額認定書をもらう手続きをする事ができました。
こういった制度を知らなければ、毎月に4~5万円もかかる治療はしていなかったでしょう。
加入している公的医療保険で手続きをして発行してもらいます。
限度額認定証を病院の窓口に提示することで、医療機関ごとにひと月にかかる支払額が自己負担限度額までになりますので早めに用意しておいた方がいいと思います。
毎月そんなお金を自分の病気の為に使うのであれば、家族に美味しいものを食べさせてあげたい!
乾癬で死ぬわけではないし!とずっと思っていました。
やはり、人によってこれくらいなら医療費に使える、使ってもいいと思えるという額があると思います。
もし、高額すぎるから乾癬の生物学的製剤はできない。と思っている方がいたらシュミレーションでどれくらいの医療費になるのか?
見てから考えてみてもいいと思います。
年齢や年収などにもよりますので、あなたの医療費が絶対に安くなる。とは約束できませんが、簡単にコセンティクスの医療費がわかる自己負担額シュミレーションサイトがありますので、一度試してみてはいかがでしょうか?
コセンティクスの医療費をシュミレーションしてみた!その結果とは?!
これは年齢や収入などによって違ってくるので、参考になるかはわかりませんが…
私の場合(70歳未満、年収約370万円~770万円の場合)のシュミレーションです。
※法令等の改定により、制度が変更される場合がありますので、ご注意ください。
コセンティクスを月にまとめて処方してもらう事で治療費にかかる自己負担額がかなり抑えられる事がわかりました。
〇高額療養費払い戻し対象 ×高額療養費払い戻し対象外
今回治療を始めた月と同じにしてシュミレーションしてみました。
処方予定日 | 本数 | 窓口で支払うお金 | 還付金額 | 実質負担額 |
2020年10月 | 14 | 〇312,841円 | 224,983円 | 87,858円 |
2020年11月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2020年12月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2021年01月 | 6 | 〇134,075円 | 52,176円 | 81,899円 |
2021年02月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2021年03月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2021年04月 | 6 | 〇134,075円 | 52,176円 | 81,899円 |
2021年05月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2021年06月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2021年07月 | 6 | 〇134,075円 | 89,675円 | 44,400円 |
2021年08月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2021年09月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
1年目の合計 | 32 | 715,066円 | 419,010円 | 296,056円 |
2021年10月 | 6 | 〇134,075円 | 89,675円 | 44,400円 |
2021年11月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2021年12月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2022年01月 | 6 | 〇134,075円 | 89,675円 | 44,400円 |
2022年02月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2022年03月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2022年04月 | 6 | 〇134,075円 | 89,675円 | 44,400円 |
2022年05月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2022年06月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2022年07月 | 6 | 〇134,075円 | 89,675円 | 44,400円 |
2022年08月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2022年09月 | ー | ーーー | ーーー | ーーー |
2年目の合計 | 24 | 536,300円 | 358,700円 | 177,600円 |
あくまでもシュミレーションですので、実際の金額と違う事があります。
参考までにご覧くださいね。
コセンティクスは最初の1か月、一週間毎に2本×5週投与します。
その後は1か月毎に2本投与を続けます。
なので、最初の月にかかる10本とその後の2か月分×2本=4本、合計14本をまとめてひと月に処方してもらうと自己負担額が抑えられます。
窓口で支払う金額は312,841円と大きいですが、高額療養費払い戻し対象になるので、224,983円還付され実質の負担額は87,858円になります。
その後も3か月毎に6本ずつ処方してもらう事で治療費134,075円から52,176円還付され、自己負担額は81,899円になります。
そして、「多数該当」といって直近12カ月の間に3回以上高額療養費の対象になった場合は、4回目以降さらに自己負担限度額が引き下がり、多数該当の限度額が適用されますので、自己負担が更に減る事になります。
私の場合は、4回目はコセンティクス6本134,075円から89,675円還付され、自己負担額は44,400円になります。
その後、2年目以降も3か月毎に44,400円支払う事になるので、1か月約14,800円の治療費でコセンティクスの投与を続ける事ができるのです。
とややこしいですね(苦笑)
このシュミレーションは3か月毎に6本処方してもらった場合ですが、4本や2本など本数によっても自己負担額が違ってきます。
ご自身の条件でシュミレーションサイトで調べてもらうのが一番早いです。
私の年齢と年収でシュミレーションした結果、1年目は年間296,056円、2年目は年間177,600円かかる事がわかりました。
1年目は12か月で割ると…1か月約24,671円、2年目は12か月で割ると1か月にかかる治療費は約14,800円です。
毎月に4~5万円かかるのと1~2万円代の治療費ではまったく違いますよね。
2年目からは更に負担額が減ります。
乾癬の塗り薬治療をしていてもお薬によっては1か月1万円近く医療費がかかるので、もしキレイに治って副作用がない(少ない)のならコセンティクスなどの生物学的製剤も候補に入れる事ができる人が増えるのでは…?とシュミレーションしてみて思いました。
長々と書きましたが、もし生物学的製剤の治療を高額だから…無理。と諦めている方がいたら、どれくらいの治療費がかかるのか調べてみてはいかがでしょう?という事が言いたかったのです(説明へたくそか笑)
ではまた(^^)/